良い洋服の3つのポイント

1 良い素材を良い状態で使う。

●素材を丁寧に扱う。

ロンナーでは原反の入荷時から細心の注意を払い、
一般のロール反ではなくテンション(引っ張り)の
かからないたたみ反の状態で入荷しています。
たたむ作業から運搬、納入まで手間のかかる作業で
すが生地に負荷をかけないためには大切な作業です。

●素材の特徴を知る。

同じ素材を加熱時と加湿時で比べて見ました。加熱時は
縮み、加湿時は伸びるのがわかります。ロンナーでは
素材に合わせたカッティングを、おこなっています。

●素材をねかせる。

粗裁ち後のエージング(ねかせる)は、地の目のひずみ
を正しく元通りに復元し、安定した状態にもどす大切な
工程です。

2 柔らかく丸い洋服づくりをこころがける。




●前肩つくりの心地よさ。

前身頃と後身頃とを比べてみてください。あきらかに
寸法が異なっています。後身頃を前身頃にいせ合わ
すことにより、平面体から立体、つまり前肩つくりが
できるのです。前肩にできている服は肩が楽で、
着心地がよく、身体の動きに対しても、常にフィットし
美しいシルエットをつくりだす大きな要因となります。
一般的な袖ぐり(左)
アームホールは前肩に隙間がなく、
横に広がり後ろに寝た型になっています。
前肩にできている袖ぐり(右)
アームホールは前肩に動く隙間ができ、
縦長に締まった型にできあがっています。


服はネックで着るもの

ネックに衿がすいつくようにできている服は人体の中心
で服全体の重さを支え、軽くて、着易く、
最高のフィット感が味わえます。

●中間プレス。

この中間プレスの多い服は仕上げプレスを必要と
しないほどです。何年着ていただいても、何回
クリーニングしていただいても
常に美しいシルエットを保ちつづけます。

3 型くずれしない洋服をつくる

●型くずれは肩くずれ。

型くずれは肩くずれともいわれています。
柔らかく、張りのある上質の芯地を使用していますが、
肩の部分は特に重要なポイントです。型くずれしない、
軽く着やすい洋服を実現するために、四重構造をつく
りあげています。

四重構造のポイント
台芯は、美しいシルエットをつくりだす上質のウールで
全体に使用されています。
胸増芯は胸のドレープをつくり、肩バス芯(馬の尻尾
の毛を使用)は、強力な張りと復元力にすぐれており、
シャープな肩つくりを支えています。
また、肩から胸にかけて使用しているフェルトは、
表地と芯地をソフトになじます役割をしています。


●型くずれしない本星。

常に美しいシルエットを保つ要因が本星です。
本星は常に各エッジがプレスのきいた美しい状態を
つくりだし、熟練した技術者の手によって、表地、芯地、
身返しの3枚がずれないように縫い止められています。



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